未経験からの経理転職|簿記2級取得時の「工業簿記と商業簿記」の勉強方法

未経験からの経理転職|簿記2級取得時の「工業簿記と商業簿記」の勉強方法

今回は、簿記2級試験の勉強時に苦労したポイントを「工業簿記」「商業簿記」に分けて紹介していきたいと思います。
実務では、両方知識の要素が必要となってくるために、今勉強していることは決して無駄ではありません。

苦手だったのは、工業簿記

簿記2級の勉強をするときに、「商業簿記」と「工業簿記」では、私は「工業簿記」の方が苦手分野だった気がします。
その理由は、教科書は基本的に「商業簿記」から始まるために、そちらに集中をする時間が比較的長かったからだと思いました。

工業簿記の試験範囲

・原価計算の科目の話(材料費、労務費、経費、製造間接費)
・個別原価計算
・総合原価計算
・標準原価計算
・CVP分析
・直接原価計算
・部門別原価計算

上記に列挙したものが、主な「簿記2級 工業簿記」の試験範囲である。
問題は、基本的には総合問題ばかりで且つ計算がつながっている場合が多かったように思う。そのため、前半で計算を間違えると後半はほぼ全滅になってしまうという恐ろしさをはらんでいる。

理解が厳しかった分野

理解が一番苦しかったのは、総合問題もそうだが、「製造間接費」についてだったと思う。
すでに勉強をしている人がほとんどだと思うが、「製造間接費」とは、「直接費(材料・人件費・経費)」以外のものすべてを言う。
モノを生産するときに、直接そのモノ作りに関わるもの以外、例えば製造に使っている共通の機械や設備の減価償却費や電気代などである。
そして、この「製造間接費」を仕掛品Aと仕掛品Bに按分をしてあげないといけない。

勉強が間に合わなかった分野

あまり考えずに前から勉強をするタイプでした。
そのため、問題解答の数は後半の範囲につれて少なくなってしまい、CVP分析や直接原価計算・部門別原価計算は特に勉強時間がなく、合格した試験にたまたま出なかったために難を逃れたという記憶がある。

平等に勉強時間を確保することは、現実的に難しいが、時間がない場合は過去問をベースに得意分野か不得意分野、どちらかにある程度振り切ってしまうのもよいかもしれない。

業務で後から勉強していたよかったと思った分野

業務で必要なのは、原価計算関係すべてです。
特に、「標準原価計算」「直接原価計算」「部門別原価計算」は、会社の事業に限らず、必要な知識だと思います。もちろん、製造業ではなくても、毎月行われる月次決算で必要になってきます。

間違いが多かったのは、商業簿記

「工業簿記」より得意だと思っていましたが、過去問や本番試験で失点が多かったのは「商業簿記」でした。範囲が広く、簿記3級とはレベルが違います。

簿記2級の商業簿記について、当時気になっていた勉強について詳しい話はこちらにまとめました。
未経験からの経理職転職|簿記2級取得のワケとスケジュールと失敗談!

商業簿記の試験範囲

・現預金
・商品
・手形、電子記録債権
・割賦、クレジット
・リース
・サービス業、製造業のかいけい
・無形固定資産
・有価証券
・貸倒引当金
・株式発行
・剰余金の配当と処分
・外貨建て取引と為替予約
・消費税
・法人税
・圧縮記帳
・税効果会計
・財務諸表
・本支店会計
・合併
・連結会計
・三つの決算書と会計監査

どの分野もそれなりにレベルが高かった気がします。
特に連結決算や税効果会計、合併などは近年追加された論点だと思います。
今後、きぎょうかいけいきじゅんy

勉強が難しかった分野

どの分野も難しかったことしか覚えていませんが、特に苦手だったのが「本支店会計」だったと思います。
本支店会計はたしか総合問題で出題されることがあり、前半の計算間違いが後半に影響があり、よく全滅を経験していました。
何度やっても最後まで理解ができなかったことを覚えています。
この問題を解ける人は、連結会計などとも似ているので頭がいい人だと思います!!

時間がかかってしまった分野

時間がかかってしまったのは、各論点を丁寧に行ってしまったことでした。
過去問ベースでプラスアルファの教科書みたいな形で進めればよかったと思っています。
その理由は、働きながら簿記2級の勉強をしていたため、時間と体力がありませんでした。
そのため、まんべんなく丁寧に勉強をしてしまうと、絶対に勉強時間が足りなくなってしまいます。なので、商業簿記だけの話ではありませんが、範囲が広くすべてを大事にできないことを念頭に進めていく必要があります。

業務で後から勉強になった分野

私の時代は、「連結決算」や「合併」などは、論点としてありませんでした。
しかし、どのような会社に転職を考えているかによりますが、上場企業やそのグループ会社を希望される方は、特に「連結決算」は必ず付き合わないといけない部分となるためにすべてを理解する必要はありませんが、何が行われているのか?という形で知るだけでも後から大きなアドバンテージになることは間違いないです。

勉強の仕方で大事なのは?

勉強の仕方で大事なことは、細かい暗記よりも大きな問題に取り組めるように総合問題を一つずつ練習することだと思います。
特に過去問題集を過去8回分を6回問題を解くというのを当時はやっていました。
本当は8回解くつもりでしたが、時間がなく間に合わず、その前に何とか合格することができました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!