未経験からの経理転職│すべては簿記3級の取得から始まる!

この記事では、「未経験からの経理転職│すべては簿記3級の取得から始まる!」を題材に、私の経験を踏まえてその考え方を紹介します。

この記事の目的としては、未経験から経理の仕事に就くためには、まずは簿記3級の取得をすることで、キャリアチェンジ・ジョブチェンジに大きな弾みがつきます。

未経験からの経理転職は、簿記3級にまず合格しよう!

未経験からの経理職への転職に必要な資格は「簿記2級」です。
そのため、いきなり「簿記2級」から勉強を始める方が多いです。

あなたは、「仕訳」や「借方」「貸方」、「勘定科目」などの事柄について、どれほどご存じでしょうか?
すでに経理で使われている専門用語をある程度ご存じの方は、「簿記2級」から勉強をし始めて頂いて問題ありません。
しかし、経理職というものに興味はあるが、まだ詳しくわかっていない。
という方は、ぜひ「簿記3級」の勉強や取得を始める事で、「簿記2級」合格をより効率的に成し遂げることができるためです。

そして、何より「簿記2級」はそれなりの知識レベルが必要となってきます。
勉強を全くしていない方で合格する人はほとんどいないと思います。
まずは、比較的合格率が高く、勉強の難易度の低い「簿記3級」で自信と知識を高めつつ
「簿記2級」に取り組むことが長い目でみて効率的だと考えています。

簿記3級の難易度

簿記3級の合格は独学でも十分可能で、専門用語の理解が求められるものの、50%前後の高い合格率が見込まれます。独学にはテキストや問題集が欠かせません。また、学習には大体100時間が必要とされ、これを1日3時間学習で割ると約33日、つまり1ヶ月程度の学習期間と考えられます。ただし、これは初心者の目安で、既に簿記や会計の知識を持っている方はより短期間で合格を目指すことも可能です。

しかし、1日3時間勉強に充てられる人がどれくらいいるでしょうか。
多くの方は仕事をしながら転職活動を行います。
そのことを考えてみると、準備から試験を受けるまでは2か月から3か月ほど余裕をみて
試験日を決めたうえで勉強を始めることが大事となります。

簿記3級の試験範囲

試験は、第1問の仕訳問題、第2問の帳簿記入・勘定記入問題、そして第3問の決算整理に関連する総合問題が出題されます。各問題の配点は、第1問が45点、第2問が20点、第3問が35点となり、合計が100点となります。

仕訳問題は基本的な問題で、勘定科目を選んで仕訳を行う形式です。試験では使用する勘定科目が決められているため、テキストを参考に学習し、量をこなすことで対応できます。

一方、第2問は帳簿記入や勘定記入の問題で、これまでの試験にはなかったような問題も出題されます。この問題は少々難易度が高めで、対策が難しいと感じる方も多いかもしれません。

最後の第3問は決算整理に関連する総合問題です。損益計算書や貸借対照表の作成など、複数の仕訳を組み合わせて解く必要があるため、応用力が試されます。ですが、一般的な決算整理仕訳のパターンを理解していれば解答可能です。

簿記3級の勉強の仕方

簿記3級試験に合格するためには、一般的に約100時間の勉強が必要とされています。ただし、既に簿記の基礎知識を持っている人は、その時間を短縮できる可能性があります。

簿記3級試験に一刻も早く合格したい方は、1日4から6時間の勉強時間を設けることで、半月から1ヶ月程度で目標の勉強時間を達成することが可能です。学習方法は、まずテキストを読んで知識を理解し、その後問題を解きつつ理解を深めます。そして、過去問題を解き、試験で合格点を取れるようにします。ここで重要なのは、間違った問題は見直し、理解を深めることです。また、短期間での合格を目指す場合は、新たな知識を身につける時間よりも問題を解く時間を多く取ることが推奨されます。

一方、じっくりと時間をかけて勉強したい人は、約3ヶ月の学習期間を目安にします。具体的には、試験3ヶ月前から勉強を始め、最初の2週間でテキストを読み、理解を深めます。その後、予想問題を解いて問題への慣れを促し、最後に過去問題を解いて試験で合格点を取れるようにします。勉強時間を確保するために、休日に時間を増やす工夫をすることも有用です。

具体的な勉強方法としては、参考書で勉強する方法、アプリを活用する方法、通信講座を受講する方法、専門学校に通う方法があります。それぞれ自分のライフスタイルや学習スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。

参考書を活用する際には、自分の理解度に合ったものを選び、詳細に理解するまで何度も読み直します。簿記の勉強用アプリは、隙間時間に便利に使用できます。通信講座は、自分のペースで学習を進めることができ、疑問点もすぐに解消できます。専門学校は、簿記のプロから直接指導を受けられるので、深い理解が可能です。

学習を進める上での推奨される進め方は、まず簿記の基礎を参考書で学び、過去問題を解くことです。過去問題は、出題傾向を把握するために解き、不正解だった問題は見直し、理解を深めます。これにより、試験で高得点を獲得するための準備が整います。

簿記3級の合格時にやったこと

私は、簿記3級までは独学で合格しました。
その時の勉強方法をご紹介します。
先ほどの章でご紹介したことと被る部分もありますが、ご容赦ください。

まずは、受験日を決める。
私は商工会議所に受けに行きました。
現在は、オンラインでも受験ができるようなので、まずは試験日程を決めましょう!

続いて、本屋で教科書と過去問題集を買います。
一度教科書を読んで、いきなり過去問題集を始めます。
もちろん、1問も解けません。
解答をみながら、過去問題を続けていきます。

過去問題で分からなかったところを、もう一度教科書を使って学びなおします。
試験日まではこの繰り返しでした。
簿記3級は基本的に問題の形式が決まっているので、過去問に慣れてしまうことが合格でもっとも大事な事だと思います。そして、毎日この勉強方法を繰り返し(同じ問題でも100点が出せるまで続ける!)、気が付くと、簿記3級の学力がつきます。

簿記3級の次は、簿記2級合格を目指す!

「簿記3級」に合格された方は、おめでとうございます!
大きな一歩です。
そして、続いて「簿記2級」の勉強にそのまま進めていきましょう。

日商簿記2級は、難易度の高い試験で、平均合格率は約21.5%と言われています。これは、試験範囲が商業簿記だけでなく、工業簿記まで広がり、それらの広範囲な知識を必要とするからです。試験の難易度は回ごとに異なり、過去には一桁の合格率から50%近くにまで跳ね上がった例もあるので、難しく感じる人も多いでしょう。

なぜ日商簿記2級が難しいかと言うと、その理由の一つは特殊な取引や複雑な会計処理が学習範囲に含まれていることです。例えば、割賦販売や未着品取引、税効果会計や連結会計など、実務経験がないと理解しにくい内容もあります。これらが、簿記2級が難しいと感じる要因となっています。

では、このような難易度の高い簿記2級を独学で合格することは可能なのでしょうか。合格率が15~30%と低いため、未経験者が独学で合格するためには、350~500時間もの勉強時間が必要になると言われています。そのため、独学での合格は困難な道のりとなる可能性があります。しかし、無料の学習支援サイトやアプリが多数存在し、テキストの種類も豊富なので、自分に合った方法で学び続けることが重要です。

簿記2級を独学で勉強する場合、学習期間はおおよそ250時間から350時間、つまり、4~6ヶ月程度必要とされています。もし通学や通信講座を利用すると、150時間から250時間で済むかもしれません。どちらの方法でも、自分のペースに合わせて学習時間を調整することが可能です。

最後に、簿記2級と簿記3級の違いについて説明します。簿記3級は基本的な会計帳簿のつけ方や仕訳の作成方法などを学ぶ資格で、一方、簿記2級ではさらに複雑な仕訳や財務諸表の作成方法、決算処理の知識が求められます。つまり、簿記2級は簿記3級で学んだ基礎知識を深め、実務に応用するための資格と言えます。

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